制作工程 / The Process
四つの工程
採土から施工まで、それぞれの段階に職人の判断と時間が積み重ねられています。
採土・土の選定
関東近郊の産地から、質感と可塑性に優れた土を厳選します。土質を見極める目は、長年の経験によって養われます。
成形
木型と手のひらを使い、一枚ずつ手作業でパネルを成形します。同じ型でも、手の圧力によって表情が変わります。
乾燥・焼成
季節の湿度に合わせて自然乾燥させたのち、低温の窯でじっくりと焼き締めます。急がず、土の呼吸を待ちます。
施工
現場の光と風を確かめながら、一枚一枚の割り付けを調整し、丁寧に据え付けていきます。
施工の心得 / Installation Care
Precision Without
Precision Without
Losing Warmth
温かみを損なわない精度
施工の現場では、図面通りの正確さと、素材が持つ自然な揺らぎのバランスを大切にしています。パネルごとの微妙な色合いや厚みの違いを職人が目で見極め、光の当たり方まで考慮しながら割り付けを決めていきます。
下地の水分や気候条件にも細心の注意を払い、経年による反りや剥離を防ぐための伝統的な工法と、現代の下地処理技術を組み合わせています。
仕上げの技術 / Finishing Techniques
The Last Touch
The Last Touch
Reveals the Texture
最後の一手が質感を引き出す
焼成後のパネルには、刷毛や布を用いた手作業の仕上げが施されます。表面をわずかに磨くことで生まれる艶、釉薬をにじませることで生まれる濃淡——これらはすべて、その日の湿度や職人の手加減によって一枚ごとに異なります。
私たちはこの再現できない揺らぎこそが、量産品にはない豊かさを空間にもたらすと考えています。